2023年度「DXによるPBL合同発表会」を開催しました
- 取り組み
令和6年2月15日(木)に「山口大学・山口県立大学・山口学芸大学 DXによるPBL合同発表会」を、山口市のKDDI維新ホールで開催しました。会場には、PBLを実施した学生、活動を支援した大学の教職員、連携先となった山口県内の企業・団体、この取組みに関心のある高校の教職員など、約200名が集まりました。
この取組みの背景となる3大学で進めているSPARC事業(地域人材育成活性化事業)は「人間中心の視点からDXを実践し、ひとや地域の課題解決のために貢献できる人材(文系DX人材)の育成」を目標に掲げています。そのため、学生が地域に出て課題解決を実践するプロジェクト型学習(PBL)は教育プログラムの核として重要な意味をもっています。
今回の合同発表会では、学生が1年間をかけて取り組んだ誇るべき活動成果を学外の方々にも見てもらい、「学生と県内企業・団体と接点や交流の場」、「大学での人材育成に関する意見交換の場」、「新しい連携先の獲得のためのアピールの場」などにつながることを目的としました。そのため、学外のホールを借り、大々的に開催しました。
まず、山口県立大学 田中マキ子学長より、「地域の皆様のご支援をいただき、より豊かな学びに発展していくことを期待します」との旨の開会挨拶がありました。次いで、本合同発表会の企画を担当した「DXによるPBL実施部会」の座長を務める山口県立大学 吉村耕一副学長から開催の趣旨、主に企業・団体の方に向けたSPARCおよびPBLに関する説明がありました。
メインプログラムのひとつである「PBL講演発表」では、山口大学、山口県立大学、山口学芸大学でそれぞれの代表1チームが自ら取り組んだPBL活動と成果について口頭発表を行いました。発表タイトルは以下のとおりです。
・山口大学 「一緒に笑いあえる故郷」
・山口県立大学 「地域を活性化させるWEBメディアの開発を体験する」
・山口学芸大学 「名田島地区まちづくりアンケートの集計と考察」
もうひとつのメインプロラム「PBLポスター発表」では、全23チームの学生にそれぞれの活動成果をポスター発表形式で発表してもらいました。どのポスターにも人が押し寄せており、非常に活発な議論が繰り広げられていました。
ポスター発表の後、20年来のPBLの実績を持つ東京電機大学広石英記副学長に学生の発表に対する講評と今後のPBLの展開に向けたコメントをいただきました。特に「PBLの実施方法の確立には、しっかり時間をかけ、長い目で見て充実させるしかない」というご意見は、PBLの進め方や支援体制を考える上で非常に有意義な示唆だと感じました。
最後に、山口学芸大学 岡村康夫 副学長より閉会挨拶があり、今回のPBL合同発表会のプログラムは全て終了となりました。
今回の合同発表会では、企画者側の予想を超えて多数の県内企業・団体の方に来場していただきました。企業・団体の方は自分たちが関係した学生の発表を聞くだけでなく、会場のいたるところで大学教育や人材育成の将来、大学との連携、学生の県内就職に関する話にも発展しており、SPARC事業やPBLに関する活動にも高い関心を示してくれているように感じました。県内企業・団体の方と意見交換した内容を取り入れながら、次年度以降もより良いPBLや地域との連携を図っていきたいと思いますので、引き続き、ご支援・ご協力をお願いいたします。