令和5年9月19日(火)、山口大学DX教育研究会『ウェルビーイング:「ひと」と「まち」の豊かさへの道標』を開催しました。
- 取り組み
令和5年9月19日(火)に山口大学DX教育研究会『ウェルビーイング:「ひと」と「まち」の豊かさへの道標』を、山口市のKDDI維新ホールで開催しました。シンポジウムは、対面とオンラインのハイブリット方式で開催し、SPARC採択大学をはじめとする全国の大学関係者、地域の行政機関及び企業等の幅広い層から約60名(うち、オンラインは30名)の参加がありました。
山口大学・山口県立大学・山口学芸大学の3大学は、令和4年8月に文部科学省「地域活性化人材育成事業~SPARC~」に採択され、「人間中心の視点からDXを実践し、ひとや地域の課題解決のために貢献できる人材(文系DX人材)」の育成を目指しています。本事業を推進するため、令和4年12月に3大学による一般社団法人「やまぐち共創大学コンソーシアム」を設立し、その後、令和5年3月に同法人が「大学等連携推進法人」として文部科学省の認定を受けました。山口大学は、新たに総合大学としての特色を活かし、学部等連係課程制度を活用して幾つかの学問分野が連係した新しい教育研究組織の設置を構想しているところです。
この設置構想では、ウェルビーイングの視点でDXを実践することができ、地域と共同した課題解決を図ることにより、「ひと」と「まち」の明るい未来を創造できる人材の育成を目的としていることから、この度、『ウェルビーイング:「ひと」と「まち」の豊かさへの道標』をテーマに山口大学DX教育研究会を開催しました。
一般社団法人スマートシティ・インスティチュート専務理事 南雲 岳彦 氏から、「市民の幸福感を高めるスマートシティの思想」と題し、Well-Being 向上に向けた指標の活用についての講演がありました。山口大学副学長(ダイバーシティ推進担当) 鍋山 祥子経済学部教授から、「阿東地福地区における地域調査-中山間地域の暮らしをつなぐ方策の考察-」と題した講演では、住民のアンケートから明らかになってきた中山間地域における課題について報告があり、地域のWell-Being向上の方策立案のために基本となるデータが示されました。特定非営利活動法人ほほえみの郷トイトイ事務局長 高田 新一郎 氏から、「人の暮らしに寄り添うスマートビレッジの取り組み」と題した山口市阿東地域での取組事例の紹介があり、一人一人が希望と幸せを感じ、笑顔で暮らせる地域を作りたいと抱負を述べられました。
山口大学DX教育研究会は、今後、継続して活動していく予定です。次回のDX教育研究会の開催にご期待ください。